論語
25.05.2019
孔子は儒教の創始者です。
儒教は仏教と共に日本に入って、
日本文化に影響を与えてきました。
儒教や仏教は、
宗教ではありますが、
東洋の誇る哲学体系でもあります。
東洋では、
それぞれ創始者と呼ばれる人の哲学が基本にあって、
そこに賛同する形で人が集まり、
宗教っぽくなっていった経緯があります。
一方で、
西洋は理性を重んじて、
神などの不確定なものは極力排除したので、
宗教と学問の住み分けが作られていきました。
ですが、
東洋は面白いもので、
神や天、
空や宇宙、
魂などの感覚的に捉えられるものを大切に考えていきました。
いってみれば、
西洋は理性重視、男性性重視、
東洋は感性重視、女性性重視、
と見ることも出来ます。
そんな東洋哲学の大家である孔子の教えと言えば
『論語』です。
その中で、
おそらく一番有名な言葉が、
孔子が考える人生のステージについての言葉でしょう。
-・-・-・-・-
『子曰く、吾 十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順う。
七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。』
分かりやすくいうと、
孔子は言った。
「私は十五歳のとき学問に志を立てた。
三十歳になって、
その基礎ができて自立できるようになった。
四十歳になると、
心に迷うことがなくなった。
五十歳になって、
天が自分に与えた使命が自覚できた。
六十歳になると、
人の言うことがなんでもすなおに理解できるようになった。
七十歳になると、
自分のしたいと思うことをそのままやっても、
人の道を踏みはずすことがなくなった」
です。
-・-・-・-・-
学ぶことが珍しく、
意欲的でなければ学べない時代、
こんな人生の進み方で成長していくのかもしれません。
この孔子の言う、
学問を志して励む時期を『青春』
自立し迷うことがなく進める状態になる30代40代を『朱夏』
使命を感じ、
誰の言葉も深く聞き入れるほど
大きくステージを上げる5、60代を『白秋』
そして自分に魂に従って道を行く時期を『玄冬』と、
春夏秋冬になぞらえて、
人の歩みを表しています。
ですが、
私の感覚では、
逆に魂の道から逆算するような学びが出来れば、
何歳からでも同時進行で進められると思っています。
それを『ライフワークの創造』という形で見ています。
とくに、
人生経験が長ければ長い程、
ストックされている情報量があるので、
要点を押さえながら組み上げられると早いです。
天命を知るところまであっという間な感じです。
あなたは、
孔子のいう年齢とステージ感を
どう感じますか?
ご参考にしてみてください。
以上。
神鷹のコラムでした。
