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記憶は曖昧なもの

12.05.2019

アメリカの認知心理学者のエリザベス・ロフタスは、

“記憶する”ことについて研究をされています。

 

記憶が、

言葉によっていかに捏造されるかについて、

車の衝突実験などをしています。

 

被験者に車の衝突の映像を見てもらって、

その時、

スピードが何キロぐらい出ていたかを

 

『ぶつかった時』

 

『激突した時』

 

と、言葉を変えて聞いてみました。

 

すると、

平均時速が

“ぶつかった”と聞いた時は、

平均時速50kmだったのに対して、

“激突した”と聞いた時は、

平均時速65kmに上がりました。

 

もう一つ『ガラスは割れていましたか?』と言う質問に対しては、

映像に割れたガラスは写っていなかったにもかかわらず、

 

この時も、

『ぶつかった』という言葉で見たと答えた人が14%に対して

『激突した』と言った時には32%まで上がっています。

 

これは、

その言葉のチョイスによって

簡単に記憶のイメージがすり替わってしまうということを教えてくれている心理学の実験です。

 

さらにロフタスは、

精神病(ウツや摂食障害)から回復してきた患者が、

事実にない記憶に悩むという事象にも着目しました。

 

例えば、

虐待の記憶や、

悪魔崇拝の儀式で生贄にされそうになったなどそんな事実は一切なかったのに、

それが過去の事実として認識されていました。

 

この記憶がどこからきたのか。

 

それは、

心理療法で用いられる

イメージ療法や、

夢分析、

催眠療法などによって

描き出されたイメージが、

本当の過去の記憶として定着してしまったと結論づけました。

 

その後、

ロフタスはその心理療法家たちから抗議のマトになってしまいました。

 

記憶は、

自分が見ている角度でしか見ていないし、

それも結局事実とはどんどん異なっていく。

 

そんな曖昧さのあるものです。

 

でも、

自分のアイデンティティーを支えている大切なものでもあります。

 

ですから、

私はインナーチャイルドを癒すとか、

潜在意識を書き換えるということを、

過去の記憶だけを操作しようとするのは、片手落ちに感じます。

 

まさにその人を『可能性に満ち溢れた全存在』として見ていくことが重要だと思っています。

 

特にネガティブな感情になってしまう記憶から、

「曖昧なものなんだ」ということで、

ほんの少しでも硬さが取れたら嬉しいです。

 

またさらに“希望と可能性に満ちた私”になるために、

是非、

心と意識を探求して行きましょう。

 

 

以上。

 

 

神鷹のコラムでした。

 

 

 

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