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ニヒリズムと神話

26.04.2019

ニヒリズムとは、

虚無主義と訳される言葉です。

 

『何にも信じられることなんてない!』

『全ては無価値なもの!』

『人生には意味なんてない!』

『どうせ何をやっても無駄でしょ?!』

 

そんな虚しさと絶望感に打ちひしがれている状態をニヒリズムと言います。

 

この意識が向こう200年は蔓延していくと、

約100年前に言ったのがニーチェという哲学者です。

 

『ニヒリズムといえば、ニーチェ!』みたいなところがあります。

 

ニーチェ的に言うと、

現代はニヒリズムの時代で、

まだ100年ほどは続いていくんじゃないかということです。

 

そんな虚無感に襲われた集団の中では、

よくリーダーが立ち上がって、

『本当はこうあるべきだ!』とみんなに説きます。

 

そんな構図として、

分かりやすいのは『革命』です。

 

どうしょうもない政治に振り回されて、

民衆は苦しみ、希望も見出せない状態で虚無感でいっぱいになったとき、

 

『国って本来こうあるべきだ!』と光を見出すリーダーが現れて、

現政権を打倒していきます。

 

その『本来、こうあるべきだ』と言うことを、

『本来性の神話』と言ったりします。

 

『本来こうあるべきだ』も結局は幻想で、

確かではないけど、

みんなが耳を傾けるという意味で、

“神話”です。

 

そんな風に、

『ニヒリズム』と『本来性の神話』はセットです。

 

『虚しい』という絶望の中で、

希望を持てる『神話』が必ず生まれます。

 

心と意識の方面から言うと、

ある意味“洗脳されやすい”ということでもあります。

 

ニヒリズムの中でそれっぽいことを言われると、

『希望』がとても強く鮮烈に感じてしまうのです。

 

昔は、

死後の世界というものが強く“本来性の神話”として設定されていました。

 

『死んで天国に行くために、今を誠実に一生懸命行きましょう。』

『神に救われるために、つつましやかに暮らしましょう。』

 

などと、

西洋も東洋も雰囲気は違いますが、

同じように『死後の神の世界』を設定して、

現実のニヒリズムから逃れる希望を持たせていました。

 

そんな神話をみんなが、心から信じていました。

 

それが、

ニーチェの時代には、

『神は死んだ』ということになってきて、

神や死後の世界に対して、

もうそれほど深い信仰は持っていないのが現代社会です。

 

では今は何が神話になってるかというと、

『未来と科学技術、そしてお金』です。

 

『科学技術によって、未来は明るくなる』という神話にいます。

 

死後が未来にすり替わって、

 

科学は万能で僕らを豊かに幸せに導くと信じています。

 

そして実際、

便利になってきたという実感もありますしね。

 

確かに技術で便利になりましたが、

 

それが幸せをもたらしているか、

人生が豊かになったかというと、

なんとなく疑問が出てきたのが現代です。

 

『携帯は便利だけど、

月々の支払いはきつい、

携帯会社が儲かってるだけじゃない?』

 

などなど、

本当の意味で心が幸せになってなくて、

むしろきつくなってきているという人も少なくないでしょう。

 

また、

もう一つ確からしいと感じるのは『お金』。

とりあえず、

不足に感じたものを揃えられる『お金をたくさん持つ』

ことに本来性の神話を見ている人もまた少なくないのが現代です。

 

ですが、

お金も追い求めると、

これまた、

心が幸せになるのとはなにか違う。

 

そんなことを感じて疑問を持ち始めたのが現代です。

 

科学も、

お金も、

少し本質的には違うんじゃないかと。

 

人は虚無感を抱えるのが普通です。

 

誰もが子供の頃、

 

『私は本当にこの家の子なの?』

『死んだら私はどうなるの?』

『これは夢で本当はみんないないんじゃない?』

 

ということを考えて、

『自分の存在』が不確かに感じて、

不安に駆られた経験があるのではないのかと思います。

 

『存在』とは、

偉大な天才達がいくら頑張って哲学しても、

結局はどうにもこうにも説明つけられないぐらい、

あやふやなものです。

 

そんな存在すら不確かで、

何も確からしいことがないということを肌感覚で持っていて、

ニヒリズムを抱えるのが人間ということでしょう。

 

そして、

希望っぽいものに洗脳されやすいというのも人間の本質です。

 

『新しい科学技術』におお~となったり、

『毎日10分の作業で大金が手に入ります。』みたいなものに踊らされたり、

 

その時代の『希望っぽい神話』を見るわけです。

 

人は虚無感を抱えることを根底に持っていて、

希望っぽい神話を信じてしまうという意識の構造についてお送りしました。

 

ここを抑えながらライフワークをやるということが、

大きいと感じています。

 

以上。

 

 

神鷹のコラムでした。

 

 

 

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