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個人の理想が大切な世の中

17.03.2019

アレントの言葉

『自分の意見も考えもなく、
それを表明することもなく、
ただ、言われたことだけを黙々とこなし、
所属する共同体の価値が、自分の価値であると無自覚に錯覚すると、
それこそが人間を「悪」へと向かわせる』

今の社会はまさに上記で成り立っています。

 

富とか名誉とか、
もうぐちゃぐちゃで、
自分自身の在るべき姿なんて誰も分かってなくて、

誰かの真似だったり憧れだったり嫉妬心でしか自分を保っていられなくて、

個性が発揮できる世の中になってきたと言われてはいても、
なんかそれって本当にあなたの望む姿なのか?

という人がほとんどです。

 

本当に各々の個性を活かして生きることが出来るようになるには、
社会とか組織とか何もかもをひっくり返さないと難しいのです。

 

自分なりの考えを表明し、
疑問を持つことは本当に素晴らしいことだと私は感じます。

 

一般的に、
本当の自分を発揮している社会とはまだまだ言えません。

 

ですが、
『社会や組織を何もかもをひっくり返す』という、
いわゆる『革命』にまで
人々のモチベーションが高まるかというと、
中々難しいかもしれません。

 

小さな組織や、
会社では起こり得ることですが、
社会全体となると、
方向性がいまいち見えない感じを受けます。

 

それは、
ある意味この時代がすでに、
大きな支配はなく、
基本的な自由を担保された社会にいるからです。

 

人の意識は複雑で、
これはタイプによっても傾向があるのですが、

ある程度誰かが方向性を示してくれた中で、
そこについていくほうが楽だという意識もあります。

 

これは言い換えると“自らが支配を望んでいる状態”です。

 

これは、
細かく見ればどんな人も持っています。

 

例えば、
自分はファッションに興味があるけど、
料理には関心が無いとします。

 

ファッションに関しては、
没頭して研究して、
『これが最高にかっこいい理想の服だ』というところまで

突き詰めることができますが、

料理にはそんなモチベーションがわきません。

 

ラーメンは好きだけど、
自らは研究しないので、
そこは誰かが最高に美味しいラーメンを研究して

提示してくれたら嬉しいという感じです。

 

そこは、
相手に任せたいという想いですね。

ここは『人間の自由』を考える場合の伝統的な2つの区分からも

見えてくることだと感じます。

 

2つとは、
『~からの自由』と
『~に向かう自由』の違いです。

 

ここ少し複雑なので、
なるべく簡単にお伝えしたいのですが、

『~からの自由』とは、
強力に支配されない自由、
束縛されない自由ということでこちら側は社会でもかなり議論され、
実践されてきました。

 

これを支配からの脱却として『消極的自由』と言ったりします。

 

社会が機能しつつ、
皆様にとっての理想ということを目指しました。

 

でも、
そんな中、
同じ状況下においても
ものすごい支配感を受ける人と、
ある程度しか感じない人もいます。

 

もう一方の自由が『~に向かう自由』ということで、
これが理想に向かう自由のことです。

 

こちらは、『積極的自由』と言います。

 

これは社会全体で考えると、
あまり良い方向に行かないと、
世の天才たちが考えていたのです。

 

どんなに良い理想でも、
それを無理に推し進めると、
結局全体主義になっていき、

逆に誰かの自由が無くなっていくという構図がやはり出てきます。

 

今の時代は、
ある程度、
支配されないという『消極的自由』が出来上がってきた

過渡期でもあると感じていて、

そうなると、
私は『積極的自由』は、
全体で成すというより、
個人で成していくほうがいいのです。

 

それは、
先ほどのファッションにのめり込み、
そこにおいては理想を掲げられるけど、
ラーメンについては、
そこは人に任せたいというような感じです。

 

このように、
“自分が突き詰められる理想”を持てるものをやっていくことで、

それが、
その人の感性によって人それぞれ違っていきますから、

皆様がそう生きれば、
より素晴らしい社会が生まれてきます。

 

自分が担うところと、
任せるところが、
自分の中で明確化されてくる感じです。

 

人が強力な力に支配されず、
みんなが右向け右みたいな社会から

ある程度の自由を担保されつつ、
さらなる理想に向かうための、
最初の時代に私達は生きています。

 

これからの子供達は、
個性を発揮するのが当たり前の時代です。

 

そこへの足掛かりは、
個人でどれだけ理想を描いて人生を歩めるのか、
その姿、背中がとても大切だと感じています。

 

それがまたさらなる理想の社会を生んでいきます。

 

少しでも意識の広がりにつながりましたら幸いです。

 

以上。

 


神鷹のコラムでした。

 

 

 

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