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日常に振り回される意識

21.12.2018

認知心理学者でノーベル経済学賞も受賞しているハーバート・サイモンは、

『人生の選択は、アリの歩く経路に似ている』

ということを言っています。

 

アリが、目的地に着くまでに、
首を振り、触角をピクピクさせながら、

進んでみては、『あ、水たまり!』
戻ってみては、『なんだか山の方に来た』と、

あっちこっちに行きながら目的地にたどり着く様子をみて、

私達は、
『なんてものすごく複雑な経路をたどるんだろう』

というように観察します。

 

でもサイモンは、
アリの歩いた軌跡の複雑さは、

アリの認知能力の複雑さを示すものではなく、

逆に、
ものすごく単純で、

ただひたすら瞬間瞬間の出来事に

Yes or Noで判断しているだけだと言います。

 

そして、
『人の行動システムも全く同じで、極めて単純だ』

とサイモンは言います。

 

例として、
『森の中を歩く鳥』というイメージが分かりやすいので紹介します。

 

森の中を歩く場合、
とても視野は限定的で、
実際にはそんなに選択肢はないです。

 

人生もその直面していることは、
そんなに選択肢があるわけではありません。

 

それでも、
その現実にべったり過ぎると迷います。

ですから、
その視野を広げるために、
森の上に飛び上がる必要があります。

 

経営者はよく、
『俯瞰した視点で見る』ということを言いますが、
これが出来ないと現実のYes or Noに振り回されて、
最終的な方向を見誤ることにもなりかねません。

 

もっと直線的に進めるものを、
わざわざ複雑な経路にしてしまいかねません。

 

現実を生きるのは、
地面をちょこちょこ歩く鳥のようだということです。

 

でも、
意識の力を使うと、
飛び上がることが出来ます。

 

その飛び上がるきっかけになるのが、
『自分の本当の想い、志、使命感』といった、
自分が本当に大切にしたい軸となる意識です。

 

これはとても抽象的なものですが、
人はこの思考ができるからこそ、
いろいろなものを生み出せます。

 

もし、
いつもグルグル同じところを回ってしまうような場合は、
この軸が定まっていない可能性が比較的高く、

それは、
森の上まで飛び立てているつもりで、
まだ地面付近を飛行しているだけかもしれません。

 

また、
自分自身だとやっぱり現実にべったりしすぎ、
なかなか飛び上がれないということにもなります。

 

現実の中では、
いっぱい考えているようで、
実は単純な選択をしているというサイモンの話しから、

自分の本当の想いを整えて、
俯瞰した視点を意識していきましょう。

 

以上。

 


神鷹のコラムでした。
 

 

 

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