劣等感の上手な使い方
06.09.2018
劣等感を感じてしまって
全然前に進めないという悩みをよく聞きます。
あなたは、
『劣等感』や『嫉妬』を感じることってありませんか?
その何となくネガティブな感情で、
「自分はダメだな~」なんて思ってしまうことってありますね。
よく心理学や自己啓発の世界では、
「嫉妬するのをやめましょう~」とか、
「劣等感を感じる必要はありません。
あなたは今のままで素晴らしいんだから」
と言ったりしますが、
はっきり言って無理です。
感じる時は、
ちゃんと感じます。
劣等感、嫉妬、不満足、妬み。
これらは、
動物的本能でもあり、
生きるためのセンサーでもあるからです。
例えば、
ライオンのオスは群れを乗っ取り、
自分の子孫を残そうとします。
もし、
劣等感や嫉妬する気持ちが無ければ、
自分は子孫を残すことができません。
劣等感は相手の力量を瞬時に計り、
無駄な争いを避けることにも有効なセンサーです。
縄張りや群れを持つ動物は、
嫉妬の原型とも言えるこの感情を持っているといわれています。
ですから、
私達人間がこの感情を感じないという事はありえないし、
感じることは普通のことです。
皆様にプログラムされた感情です。
ただし、
そこには健全な使い方があって、
間違うと、
ただただ自分を苦しめることになっていきます。
その使い方を簡単にお伝え致します。
まずこの感情が生れるのは、
『相手と自分の比較』によって生じてきます。
人と比べることによって生まれるのですが、
その『他人と比べたままにする』ことは、
自分を責めてしまうだけで、
心を不健康なものにしてしまいます。
実は、
嫉妬を感じる裏には、
『自分もそうなれる!』という想いが隠れています。
だから、
湧き上がってくる感情でもあるんですね。
例えば、
あなたのライフワークがピアノ奏者の場合、
同じピアノ奏者には嫉妬を感じることもあるでしょう。
でも、
ポケモンGOのようなアプリを作った人を見て
嫉妬や劣等感を感じるでしょうか?
凄いなとは感じても、
嫉妬はしません。
逆にアプリ制作者なら嫉妬を感じると思います。
このように、
実は劣等感や嫉妬を感じる相手とは、
自分もそうなりたいし、
なれると思えるような、
『理想の自分を見せてくれている人』ということでもあります。
この視点がとても重要です。
劣等感を成長のエネルギーに転換するには、
『他人と、自分との比較』から、
『理想の自分と、今の自分の比較』に変換させて使うことがカギです。
他人との比較のままでは、
エネルギーを下げるだけです。
この変換を上手にやっている人が、
オリンピック選手のように、
黙々と練習に打ち込めるような、
成長のエネルギーとして有効活用しています。
ネガティブな感情も、
上手く変換するとエネルギーに変えていけます。
以上。
神鷹のコラムでした。
