© 2017. kamitaka BLOG all right reserved

100匹目の猿現象の嘘

09.04.2018

100匹目の猿現象とは、
幸島の猿のコロニーで

イモを洗い出したサルがいて、
それが100匹に達したら、
別の島や本州の群れにも

その現象が現れたというものです。

 

この話は、

ライアル・ワトソンが最初に書いて、
スピリチュアル系の人が、

テレパシーなんかとごっちゃにさせて、

『一定数の人が集まれば、祈りで何とかできる』
的なものへ発展させています。

 

この『100匹目の猿』の話が

ねつ造されたものだということは、
霊長類研究の河合先生が

はっきり断言しています。

 

裏付けとしては、

この河合先生自身が、幸島で猿の研究をしていて、

イモを洗い出したサルに

「イモ」と名付けた張本人だからです。


もちろん、

他の地域のコロニーでも

イモを洗い出した事実はあるようです。

 

これは、ワトソンが書いたように

テレパシー的に

伝播して伝わった訳ではありません。

 

彼がそのような書き方をしたので、

話題になったのですが。

(きっと話題性として狙ったと思ってます。)


河合先生によると、

まずサルは

イモを普通は食べないようです。

 

見たこともないものには警戒するか、

関心なくスルーします。

 

しかし、エサとして認識させると

好物になるという事実があります。

 

さらに河合先生は、

動物の行動にはそうせざる負えない
「文化や環境的背景」があると言っています。

 

それによって

同時発生することがあるということです。

 

例えば、魚を取る道具で、
上を広げて、下を閉じて、

水だけを逃がすような構造は、

世界各地で見られるけど、

それが全て人づてに伝わったのではなくて、

結果生み出されたものだと言っています。

 

同じように、電話の発明が、

エジソンとライプニッツが

ほぼ同時期に発明しました。

 

ある程度の文化的背景が整うと、

同じように思考する人が

現れるということが起こります。


話をサルに戻すと、

人がエサとしてイモを与えたことが、

サルの中で「水につけてみよう」という

行動のキッカケになったと言えます。

 

情報空間に材料が共有されると、
まさにテレパシー的に伝わるかのように、

同じ思考や行動を

取るものが現れるということです。

 

水につける行為も、

サルの中での情報空間での共有度が、
そうさせているという説明がつきます。


この『100匹目の猿』現象も、
現実的には全然違う地域に

伝わったように見える現象があるわけですが、
実際には十数年の年月が

掛かっているという現実もあるようです。

 

その間に、幸島の飼育法が

人づてに伝わって伝播したのか、
環境が整って
(各地でイモが大量に採れて、エサに利用した時期があったとか)
発生したのかは

追いかけることは出来ません。


もしかしたら、

その場で飼育員が洗って出したのを

真似したのかもしれません。

 

祈らなければならないことがあって、
それが文化的背景や、

情報空間での「共有度」が

どれだけ大きいかの方が

重要だということです。

 

そのレベルが上がれば、

各地で同じような行動が起こるでしょう。

『100匹目の猿』は 嘘なのですが、
視点を変えれば、

同じようなことがあり得る

というお話しでした。

 

以上。


神鷹のコラムでした。

 

 

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload